1人暮らしや外食が多かったりすると余ってしまう野菜。
家族なら使い切れても一人では・・ってことも多いのではないでしょうか。
最近ではスーパーでもカット野菜が多く売られていますね。
そんなカット野菜は薬品漬けで、栄養が残っていないなどの噂が出回っていますね。
そこで、今回は手軽に野菜不足を解消できるカット野菜の疑問や知っておきたいことをご紹介します。
カット野菜には栄養がないといわれる理由やカット野菜の薬品の危険性など、ぜひチェックしみてくださいね。
目次
そもそもカット野菜とは?
サラダとして食べたり、簡単に料理できるようあらかじめ洗って切ってあるパック詰めされた野菜のことです。
鍋用のカット野菜やサラダ用のカット野菜など、調理の用途に応じた様々なカット野菜が販売されていますね。
どうしてカット野菜には栄養がないと言われているの?
カット野菜に栄養がないといわれる理由は、その処理工程にあります。
カットしたままの野菜を袋に入れて販売がされているわけではありません。
カットしているものは、一度洗浄・殺菌がされます。
繊維質の多いレタスやキャベツのカットよく袋売りを見かけますよね。
実は、出荷される前に食中毒防止もかねて洗浄されているのですが、その工程で栄養がなくなっていると言われています。
キャベツなどの場合、含まれるビタミン類は水に溶けやすいという性質上、減ってしまうと思われがちなのです。
カット野菜にも栄養は残っている!
マヨネーズでおなじみのキューピー株式会社が調査研究を発表した中で、カット野菜に栄養が残っていないということは誤解であるということが発表されました。
加熱によるビタミン類の減少はあるものの、洗浄・殺菌ではさほど減らないということがわかったのです。
つまり、カット野菜には栄養が残っているということですね。
カット野菜にはどの程度の栄養が残っているの?
野菜の中に多く含まれている
- ビタミンC
- ビタミンB群
- カリウム
などは、水に溶けやすく熱に弱い性質があるため、洗浄などの過程で栄養が流れ出してしまう可能性があります。
家庭でも洗浄すれば栄養素は流出するのですが、カット野菜は洗浄の過程が多いため、水溶性ビタミンの損失は多いと考えらえます。
ビタミンC残存率は約85%
では水溶性のビタミンであるビタミンCはどの程度減少するのでしょうか?
先ほどの説明ですと大幅に減少してしまうイメージがありますが、水に浸した後もそれほど減ることはないそうです。
例えば、千切りにしたキャベツを約15分間、水に浸した後のビタミンC残存率は約85%という結果もあるようです。
出典:(https://otonanswer.jp/post/4212/)
栄養を損なわないカット野菜の調理は?
できるだけカット野菜の栄養を損なわないようにしたいですよね。
ではより栄養を多く摂るための調理には、どのようなものがあるのかご紹介します。
カット野菜と一言にいっても混ざっているものによって使えるものが変わってきます。
キャベツやもやしなどが入っているものであれば、野菜炒めにして使うというのもありですね。
逆にレタス系などであれば、サラダにしてそのまま使うことをおすすめします。
生で食べられる野菜であれば生で食べた方が栄養をより多く摂ることができます。
カット野菜と生野菜の違い
カット野菜と生野菜の決定的違いは、薬を使って処理しているかしていないかということです。
カット野菜の場合は薬品を使い、野菜をカットすることによって、多少なりの栄養素が流出してしまいます。
カット野菜は生野菜と比べて割高
鮮度以外にも購入するときの価格にも差が出てきます。
食中毒などを防ぐために、殺菌消毒が行われることそして密封したりする工程などを踏まえると、手が込んでいるために割高となってしまいます。
使いやすさやごみの少なさ、食べきれる量というメリットを重視するのであれば是非お勧めします!
カット野菜は薬品が使われているから危険?
覚えておいてほしいのは、カット野菜には消毒が行われて出荷されているということです。
この消毒処理によって、鮮度が落ちないようにしたり、低温管理をしているため変色を防いでいます。
また、細菌の繁殖を防ぎ、食中毒を予防する為に必要な処理であり、国から食品添加物として認められてることから、安全性は確かです。
安易にカット野菜は薬品が使われているから危険ということはありません。
しかし、消毒されていることに抵抗がある場合は、カット野菜はあまり使わないほうが良いかもしれません。
カット野菜のメリット
調理をする手間と時間を省ける
野菜を使って調理する際は、野菜を切ったり、洗ったりする必要があります。
また、野菜を切るときに使う包丁やまな板を洗ったりと手間と時間がかかりますね。
その点、カット野菜なら面倒な下準備がすでにされています。
袋から開けた後はすぐに調理ができ、包丁やまな板も洗わなくて良いので、時間がかかって面倒な準備や後片付けをせずに済みます。
一人暮らしや忙しい人でも手軽に野菜を食べられる
カット野菜なら一人暮らしの人や忙しい人でも手軽に野菜を摂ることができます。
最近では、キャベツやレタスといった単品の野菜をはじめ、野菜炒め用、サラダ用、煮物用など複数の野菜が一緒に入ったカット野菜も多く販売されています。
そのため、野菜を使った豊富なバリエーションの料理を手軽に楽しむことができます。
量を調整できるため食べ残しやゴミが出にくい
1人前の食べきりサイズから4人前のファミリーサイズなど、自分の好きな分量のカット野菜を購入することができます。
そのため、その時の状況に応じて野菜の食べる量を調整することができます。
自分の好きな分量のカット野菜を買うことができるので、食べ残しやゴミが出ないこともカット野菜ならではのメリットですね。
カット野菜のデメリット
生野菜と比べて割高
一袋100円程度で売られているカット野菜ですが、含まれる量を考慮すると生野菜に比べて値段は高くなっています。
カット野菜は工場にてカットや洗浄がされているため、その分値段が高くなるのは仕方がないことかもしれませんね。
消費期限が短い
カット野菜は加工されている状態で販売されているため、生野菜と比べて傷みが早いのが特徴です。
通常のカット野菜の消費期限は3〜4日程度と短いです。
そのため、購入してからできるだけ早いうちに消費するようにしましょう。
日数が経過するごとにカットした野菜の切り口から細菌が増えやすくなり、栄養価も下がってしまいます。
薬品を使っているため、栄養や味が劣る
先ほど説明しように、カット野菜の加工には、殺菌料やpH調整剤などの薬品が使われています。
この薬品は細菌の繁殖を防ぎ、食中毒を予防する為に必要な処理なのです。
また、国から食品添加物として認められており、安全性は確かです。
しかし、薬品に浸かっていることで、カット野菜から塩素系のニオイがしたり、味が落ちたりします。
カット野菜がよく「食べない方が良い」と言われるのは、この塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)溶液に野菜が浸けられているからといわれています。
カット野菜によっては、塩素系の殺菌料を使っていないものもあるようです。
気になる方はカット野菜を購入する前に、チェックしてみると良いでしょう。
出典:(カット野菜大辞典)
まとめ
今回は、カット野菜の栄養に関する疑問や噂を解説しました。
カット野菜は、栄養素が減るということは多少あっても0になることはありません。
また食べても危険ではないため、安心してカット野菜を取り入れましょう。
カット野菜のメリットとデメリットを理解した上で、ライフスタイルに合わせてうまく使えば野菜不足の解消にもなり、健康も維持できます。